【小6国語/実践】韻文の問題を解いてみよう(発展編)|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、松尾です。
今回は「発展編」として、韻文(詩)の問題を解くためのコツをお伝えします。
実際の問題を使いつつ解説していきますので、ぜひ一緒にチャレンジしてみてください。
「詩」の読みかた
詩の文章は解釈の余地が多く、深く意味を読みとろうとするといくら時間があっても足りません。
まずは「問題を解く」という意識が大切なため、最初はさっと言葉をなぞる程度で済ませ、問題を解きながら理解を深めるようにしましょう。
すると、効率よく問題を解くことができますよ。
詩の問題
【本文】
むすこ
むすこの入学式に
参加してきた
1とおもっていたら
もう卒業式になっていた
かわいいな
りっぱだな
1とおもっていたら
もう成人式になっていた
式のあるたびにおもう
2もっとほめてあげられたらなあと
じぶんのことばで
むすこのその成長を
(筆者作成)
1、記述問題
<問1>
傍線部1「とおもっていたら」が繰り返されていることで、強調されていることを答えなさい。
詩の問題はヒントとなる言葉がわかりにくいため、私は「連ごとに確認するように」と生徒にすすめています。
また、難易度が高い韻文を読解するには「言葉の知識」も必要です。
まずは、今回のふたつの傍線部1を連ごとに確認すると、両方とも「もう~~なっていた」という文が続いていることがわかります。
ここで、「もう」という言葉に注目しましょう。
「もう」は、ある動作が終わっていることを意味する言葉ですが、本文では、時間の経過の速さ・短さを表現していると考えられます。
そこで、今回の詩のなかで、筆者が速く・短く感じているものは何か? と考えてみます。
すると、傍線部1を含む連にある「卒業式」「成人式」や、最後の行にある“成長”という言葉から「子供の成長」が該当することがわかります。
<解答例>
子供の成長が速く、子供の成長を見守ることのできた期間が短かったこと。
2、記述問題
<問2>
傍線部2「もっとほめてあげられたらなあと」について、「~~たらなあ」という言い方をしているのはなぜか、答えなさい。
とじる
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