学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小4/日本の農業】促成栽培と高冷地農業の特徴を比較してみよう|中学受験のツボ[社会編]

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2024年1月29日 吉崎 正明

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、吉崎です。

今回のテーマは「農業」。

以前の記事では「近郊農業と遠郊農業」をテーマにお話しましたが、今回は「促成栽培と高冷地農業」に注目してお伝えします。

促成栽培

促成栽培とは、あたたかい気候を利用した野菜の早づくりのこと。

宮崎平野高知平野などが有名です。

促成栽培の代表的な野菜は、ピーマンなすトマトなどです。

 

ちなみに「宮崎平野」といえばピーマンの栽培がとても有名ですが、ピーマンの出荷量の都道府県ランキングを見ると、1位は茨城県。

宮崎県は2位なので、引っかからないように注意が必要ですね。

 

促成栽培では、夏に旬をむかえる野菜を、冬や春に出荷します

旬ではない時期に出荷することで、市場で高い価格で売ることができるのです。

 

スーパーに買い物に行ったときや、食材を買ってきたときには、お子さんと産地を確認してみてください。

産地を体験的に確認できるのはもちろん、旬の時期と異なる野菜などがあれば「これは促成栽培でつくったのかな」といったヒントも得られるでしょう。

高冷地農業

高冷地農業とは、高原のすずしい気候でおこなう野菜の遅づくりのこと。

野辺山原嬬恋(つまごい)村などが有名です。

高冷地農業の代表例としては、レタスキャベツはくさいなどが挙げられますね。

高冷地農業では、冬や春に旬をむかえる野菜を、夏などに出荷します

「抑制栽培」との違いに注意しよう

高冷地農業と似た意味をもつ言葉に「抑制栽培」がありますが、これらは厳密にはまったく異なるため注意が必要です。

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吉崎 正明

吉崎 正明

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現役塾講師。都内中学受験塾で社会・国語を担当。12年間在籍した大手進学塾では中学受験難関選抜ゼミ担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」で優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。指導方針は「正しい学習姿勢で、楽しく成績を伸ばす」。また、社会では「センス不要。イメージを作って考える」授業を実践しており、中学受験ナビでも「イメージで覚える中学受験歴史」を執筆。茨城県行方市出身。