学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【社会/地形図】中学入試でも出題あり! 新しい地図記号と、廃止された地図記号|中学受験のツボ[社会編]

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2024年3月07日 吉崎 正明

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、吉崎です。

今回のテーマは「地形図の読み取り」。

実は、現在の地形図は、私や、お父さん・お母さん世代が小学生だったころの常識が通じない部分があります。

その代表例が、地図記号です。

新しい地図記号

現在、図書館博物館老人ホームも地図記号で示されていますが、私が小学生だったころにはありませんでした。

一方、地形図の読み取りを学習する現代の子は、こうした地図記号を“常識”として覚えます。時代の変化を感じますね……。

新しい地図記号が登場した背景としては、社会の変化が大きく影響していそうです。

老人ホーム

現代の日本は、子供の数が減り、高齢者が増えている「少子高齢社会」です。

高齢者が増えている“超高齢社会”だからこそ、老人ホームなどの社会福祉施設に対するニーズが高まります。

こうした世の中のため、地図記号ひとつだけで老人ホームを表示できると何かと便利なこともあり、新たな記号として誕生したのでしょう。

自然災害伝承碑

自然災害伝承碑(でんしょうひ)とは、過去に発生した自然災害の様相・被害状況などが記載されているモニュメントです。

 

日本はこれまで、さまざまな自然災害を目の当たりにしてきました。

たとえば1995年の「阪神・淡路大震災」、2011年の「東日本大震災」、2024年1月1日に起きた「令和6年能登半島地震」など、たくさんの大地震が日本を襲ってきました。

台風や集中豪雨などが日本各地を襲うことも多いですよね。

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吉崎 正明

吉崎 正明

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現役塾講師。都内中学受験塾で社会・国語を担当。12年間在籍した大手進学塾では中学受験難関選抜ゼミ担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」で優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。指導方針は「正しい学習姿勢で、楽しく成績を伸ばす」。また、社会では「センス不要。イメージを作って考える」授業を実践しており、中学受験ナビでも「イメージで覚える中学受験歴史」を執筆。茨城県行方市出身。