学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小4理科/太陽】昼の長さの変化 ―― 季節ごとの特徴を押さえよう|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2024年3月30日 倉石圭悟

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、倉石です。

突然ですが、北海道と東京のうち「夏の日の昼の長さ」が長いのはどちらでしょうか?

 

なんとなく「北にある北海道のほうが短い」と思う子も多いと思います。

しかし実は、北海道のほうが長いのです。

 

このように直感に反する内容は、「なぜそうなるのか」という理由まで理解しておく必要があります。

ということで今回は、昼の長さの変化について説明します。

昼の長さが変化する理由

昼の長さが変化する理由は、地球が公転面に対し、地軸を傾けながら公転しているからです。

簡単にいうと、夏のあいだは太陽のほうに、冬のあいだは太陽と反対のほうに地軸が傾きます。ですから夏は太陽が高くなるので気温が高く、冬は太陽が低くなるので気温が低くなります。

そして、この傾きが最も大きくなるのが「夏至(げし)」や「冬至(とうじ)」です。

 

一方、夏至と冬至のあいだに、地軸の傾きがちょうどなくなるときがあります。

これが「春分の日」や「秋分の日」です。

 

昼の長さの変化には、この地軸の傾きが大きく関係しています。

 

昼の長さの変化

それでは、昼の長さの変化を具体的に見ていきましょう(ここでは北半球の場合を考えていきます)。

結論からお伝えすると、以下のとおりです。

夏至の日
北に行けば行くほど、昼の長さが長くなる

春分の日/秋分の日
地球上のどこでも、昼の長さと夜の長さが12時間ずつになる

冬至の日
北に行けば行くほど、昼の長さが短くなる

これから紹介する図をしっかりとイメージしながら、これらの知識を頭に入れていきましょう。

 

夏至の日

夏至の日は、太陽の方向に地軸が傾いています

次の図は、右半分が太陽の当たっている場所、左半分が太陽の当たっていない場所を示しています。まずは、この図をしっかりとイメージして考えるようにしましょう。

この状態で、地軸を中心に回転する地球を想像してみてください。すると、赤い矢印の範囲にいるときは昼、青い矢印の範囲にいるときが夜になります

赤道付近では、赤い矢印と青い矢印が同じ長さになっています。つまり「昼の長さと夜の長さが同じ」ということです。

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倉石圭悟

倉石圭悟

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Webメディア「ホンネで中学受験」スタッフ、個別指導塾Growy講師。大手集団塾、大手個別指導塾、家庭教師などで小学生から高校生までの指導を経験。「生徒一人一人の幸せのために」をモットーに、算数・理科を中心に指導をしている。何度スベっても動じない鋼の心臓の持ち主。趣味は野球、作詞作曲、料理