【小4理科/光】虫眼鏡で紙が焦げるのはなぜ?|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、倉石です。
小さなものを大きく見ることができる、虫眼鏡。
そんな虫眼鏡も、使い方によっては紙を焦がすことができます。
虫眼鏡によって紙が焦げる原因は、太陽の光が紙にあたることです。
いくら太陽の光といっても、紙にただ光をあたるだけでは焦がすことはできませんが、そのあいだに虫眼鏡を置いて、紙との距離をうまく調整すると紙が焦げていきます。
今回は「虫眼鏡の性質」と「紙の色」に注目しつつ、虫眼鏡で紙を焦がす実験について解説します。
虫眼鏡の性質
まずは、光の進み方をおさらいしましょう。
豆電球や太陽の光は、何かにぶつかったり、ほかの物質を通ったりしない限りは真っ直ぐ進みます。これを「光の直進」といいます。
たとえば豆電球から出た光は、いろいろな方向に放射状に広がっていきます。太陽から出た光も、同じように放射状に広がります。
しかし、太陽から地球までの距離はとても長いため、地球に届く光はそのごく一部です。そのため、地球に届く太陽の光は平行に真っ直ぐ進んでいきます。
凸レンズには光を集める性質がある
虫眼鏡は「凸レンズ」という、ガラス製のレンズでできています。
凸(とつ)という文字の通り、凸レンズは真ん中が膨らんだ形をしているレンズですね。
そして虫眼鏡(凸レンズ)には光を集める性質があります。
もう少し詳しく説明しますね。
先ほど「光は何かにぶつかったり、ほかの物質を通ったりしない限りは真っ直ぐ進む」と説明しました。
太陽の光が虫眼鏡を通るとき、今まで空気中を通っていた光が、ガラスという異なる物質を通ることになります。このとき、空気とレンズとの境目で光の向きが変わります。
そして虫眼鏡(凸レンズ)を通って進路が変わった光は、ある一点に向かって進んでいきます。
こうして虫眼鏡(凸レンズ)は、光を一点に集めるのです。
虫眼鏡を使って紙を焦がすときは、この光が集まる点に紙を置きます。こうすることで太陽の光が一点に集中し、紙の温度が高くなります。
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