【理科/学習のポイント】理科の効果的な勉強法 ―― 分野ごとの勉強のコツも|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは。
理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。
今回は、中学受験に挑戦している小学生に向けて、理科の効果的な勉強法や、日々の生活で意識したい「理科に対する向き合い方」を紹介します。
理科で大切な勉強法
まずは、理科の4分野に共通する勉強法を紹介します。
- 日常生活と関連づけて覚える
- 実験や体験をしてみる
- 復習の機会を定期的につくる
1、日常生活と関連づけて覚える
理科の学習は、日常生活で目にする自然現象や、物体の動きと関連づけることで理解が深まります。
そこで、子供が興味を持った現象について、ふだんから親子で一緒に考える機会を持ちましょう。こうすることで学習への興味を高められます。
たとえば「飽和水蒸気量」の復習もかねて、親子でお風呂に入ったときに「お風呂はどうして白く曇っているか」について話し合ってみても良いですね。
2、実験や体験をしてみる
可能であれば実験をしてみたり、科学館に訪問したりして、実際に体験する機会もつくってみましょう。
実験や体験に関しては、次の3つがおすすめです。
- 植物の光合成の実験
- 流水の模型を使った体験
- 電気回路を組み立てる体験
植物の光合成の実験
テキストだけでは「光合成のプロセス」の理解は浅くなりがちです。そこで実際に植物を使って光合成の実験をしてみましょう。
たとえば水草を使って酸素の発生を観察してみることで、次のような現象を直接確認できます。
- 光合成がどのようにおこなわれるか
- 光や二酸化炭素がどのような役割を果たしているか
このような体験は、単に知識を記憶する以上に深い理解につながります。入試問題への対応力もつきますよ。
流水の模型を使った体験
地学分野の「流水の侵食」や「堆積作用」を学ぶときは、流水の模型を使って水の流れを観察してみましょう。
子供はこの体験を通じて、川の流れや、その流れが周囲の地形にどのような影響を与えているかを深く理解できます。
こうした“観察力”を磨いておくことは、中学入試の理科において非常に重要です。「実験や現象を説明する問題」への対応力を高めるためにも、自分の目で見て体験する機会を増やしていきましょう。
電気回路を組み立てる体験
物理分野で「電気回路」を学ぶときは、電池や導線、スイッチ、電球などを使って、回路を組み立てる体験をしてみましょう。
実際に手を動かして学ぶことで、どうやって回路が完成するか、電流が流れるかを理解できるなど、理論だけでは得られない貴重な体験ができます。
何かトラブルが発生したときの解決力や、原理を応用した“新たな問題解決力”も養うことができ、これらは中学入試でも役立ちます。
3、復習の機会を定期的につくる
理科は「積み重ね」が大切な科目です。
そこで定期的に復習をおこない、知識の定着を図りましょう。
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