
【小4理科/生物】植物はどうやって成長していくの?|中学受験のツボ[理科編]
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。
今回のテーマは、植物の成長。
種が芽を出し、花を咲かせ、果実を結ぶ ――。
こうした生命のサイクルや、自然界のルールを理解することは、子供たちに大切な学びを与えてくれます。
理科に対する“ワクワク感”を育てるだけでなく、責任感や観察力を養うことにもつながるでしょう。
この記事を通して、植物の観察をお子さんと一緒に楽しむヒントや、自然との触れ合い方についても知ってもらえたら嬉しいです。
Contents
植物が成長する流れ
植物の成長は、まるで魔法のようなものです。
小さな種から始まり、大きな植物へと変わっていく過程は、子供たちにとってワクワクする冒険のひとつでしょう。
ここでは植物が成長する過程について、次の3つのステップに分けてお話します。
- 冒険の始まりの「発芽」
- 華やかな「開花」
- 実りある「結実」
ステップ1:発芽
最初の一歩は、種が土のなかで目を覚ますことから始まります。
種には、新しい生命を育てるためのすべてが詰まっています。そして水や適切な温度、少しの空気があれば、種は徐々に芽を出し始めます。
この時期には、水やりを忘れずに!
土が乾燥していると、種は眠ったままになってしまいます……。
ステップ2:開花
葉が茂(しげ)り、茎がしっかりしてくると、植物は次のステージへと進みます。
それが、開花です。
花は“植物の顔”とも言える部分で、その美しい色や形、香りで私たちを楽しませてくれます。
この時期は日光が特に重要なので、植物がたっぷり光を浴びられるようにすることが大切です。
ステップ3:結実
花が終わると、次は果実の出番です。
花のお腹のなかで育った果実には種が含まれていて、それがまた新しい植物の“命の始まり”になります。
果実は食べられるものもあれば、そうでないものもありますが、どちらも植物の成長サイクルにおいて欠かせないものです。
種子で増える植物
子供たちに人気のある「種子で増える植物」をいくつか取り上げ、その成長の流れを紹介します。
- アサガオ
- ヘチマ
- アブラナ
- クヌギ
アサガオ(ヒルガオ科)
アサガオは成長が早く、色とりどりの花を咲かせることで知られています。
種をまくと数日で芽が出て、あっという間に花が咲きます。水やりと日当たりをしっかり管理することが、美しい花を咲かせるコツです。
また、アサガオの花は早朝に開き、夕方に閉じる特性もあります。
ヘチマ(ウリ科)
ヘチマは、その長い蔓(つる)を使って周囲に広がる性質があり、大きな緑の葉と、長い果実が特徴です。
ヘチマの成長にはたっぷりの水と光が必要ですが、土の質も重要です。
一度成長が始まると、ヘチマは驚くほど速く大きくなります。
アブラナ(アブラナ科)
アブラナは早春に、美しい黄色い花を咲かせることで知られています。
比較的育てやすく、寒さにも強いため、春の早い時期に種をまくと良いでしょう。
花が終わると小さな莢(さや)に種ができ、それが次の世代の始まりとなります。
クヌギ(ブナ科)
クヌギは堅(かた)い樹で、日本の森林を形成する重要な樹種のひとつです。
クヌギの種は比較的大きく、しっかりとした土に植える必要があります。成長はゆっくりですが、じょうぶな樹に育っていきます。
とじる
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