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[復習のしかた]身につければ一生モノ! 正しい「丸つけ」と「直し」のしかた ―― 学力を伸ばす勉強のしかた

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勉強に「丸つけ」と「直し」は欠かせません。でも、実は正しくできていない子供がほとんどです。今回は勉強の基礎である「丸つけ」と「直し」についてご紹介します。

勉強の本質は「○○」を「○○」にすること

本題に入る前に「そもそも勉強とは何か」を考えるところから、正しい「丸つけ」と「直し」を考えていきましょう。

皆さんに質問があります。

勉強とは、なんでしょうか

「授業をきくこと」はい、正解です。
「調べること」これも正解です。

いろんな答えがあると思いますが、私たちはこう考えています。

勉強とは「できない」を「できる」にすること

「作業」と「勉強」は別もの

一見“アタリマエ”のことのようですが、前述のように考えると、勉強の取り組み方が変わってきます。

「知っている英単語を何回も書く」
「覚えている内容のまとめノートを作る」

これらは「作業」であって、「勉強」ではありません。

問題集の使い方を例にした次の図をみると、「作業」と「勉強」の違いがよくわかるはずです。

正しい「丸つけ」と「直し」のしかた

勉強は「できない」を「できる」にすることで、「丸つけ」はこの「できる」と「できない」を区別する、とても重要な役割を担っています。

「答え合わせ」からが勉強の本番!

問題集やドリルを解いたあとの「丸つけ」。お子さんは赤鉛筆で○×を書き込んで、答えを写して「ハイ、終わり!」となっていないでしょうか。

これでは「できない」が「できる」になりません。答え合わせをしても、「直し」をしなければ「できる」に変わらないのです。

「丸つけ」で「できない」問題を見つけてからが勉強の本番。「できない」問題は質問したり、調べたりして「直す」ことが肝心です。答え合わせで終わっている場合は、もう一度気合いを入れなおして、解き直しまで頑張りましょう。

悪い習慣は大学受験に影響することも……

この「丸つけ」と「直し」の習慣は些細なようで、学力に大きな差を生み出します。小・中学生で正しい習慣を身につけられないと、高校生になってからでは、なかなか身につかないことがあるのです!

高校生で成績が低迷している生徒に話を聞いていくと、「直し」をする習慣がなかった……ということも珍しくありません。ぜひ今のうちに「丸つけ」をしたら「直し」をする習慣を身につけてもらいたいと思います。

習慣を身につけるために、親が支援できること

勉強に慣れていない子の場合、自分で全部「丸つけ」をして「できる」箇所と「できない」箇所を判断するのは、たいへんです。

とくに小学生の場合だと、はじめのうちは親が解答を保管して「丸つけ」を支援することも多いと思います。「丸つけ」と「直し」の習慣を子供が正しく身につけるために、親が支援できることはどんなことでしょうか。

ゴールは正しい学習習慣を身につけること

親ができる一番の支援は、子供への意識づけです。

宿題や問題を「早く終わらせなさい!」というだけでは、もしかしたら「直し」をしない習慣を助長してしまうかもしれません。

・「丸つけ」を “正確に” できているか
・「直し」まで ”ちゃんと” できているか

親としては、この2点をチェックしてあげて、ときには簡単なテスト(同じ問題の解き直しで十分です)をしてあげるのがよいでしょう。そうすることで少しずつ「“直し”が重要なんだ!」ということを子供は着実に学んでいくでしょう。

子供の状況にあわせた支援を

残念ながら「○×をチェックして、解答を写したら終わり!」とすることが、習慣になってしまっている子供も少なくありません。一度ついた習慣を変えるには特効薬はありませんから、根気強く「“直し”こそが勉強である」ことを伝えていく必要があります。

子供が慣れないうちは、親が答え合わせを補助するのもひとつですが、できれば子供と一緒になって「丸つけ」をしてあげてください。

「ここよく正解できたね!」
「なんでこの問題を間違えてしまったかわかる?」

こういった声掛けを継続することで、少しずつ子供の「丸つけ」と「直し」の習慣が育っていくのです。

「できない」が「できる」になるように

「丸つけ」と「直し」の大切さをご理解いただけたでしょうか。ちなみにスポーツや音楽も勉強と同じだといえます。自分の「できない」を見つけて、どうすれば「できる」に変えられるか考えながら取り組めば、さらに上達してもっと楽しくなりますよね。「できない」を「できる」にすることが勉強だということを、ぜひとも覚えておいてくださいね。


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※記事の内容は執筆時点のものです

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