連載 学力を伸ばす勉強のしかた

[授業の受け方]質問をする! 覚えてから書く! ―― 学力を伸ばす勉強のしかた

専門家・プロ

日々受けている授業。同じ授業を受けていても、その成果は人によってさまざま、授業の受け方1つで大きく成果が変わるのです。今回は質問と板書の仕方について、今からはじめられる「ひと工夫」をご紹介します。

質問をする

集団授業は一見「先生が話して」「生徒が聞く」という、生徒からしたら受け身なものかもしれません。でもちょっとした工夫で主体的に参加できるようになります。

先生の「質問ありますか?」はチャンス

「質問ありますか?」

授業中先生がこう言ったら、お子さんはどう思うでしょうか。「自分を指名しないでくれ……!」と心のなかで祈る子もいると思います。でも質問することはとても大切です。

もちろん疑問をその場で聞けるというメリットがあります。先生に直接質問できるのはありがたいですよね。でも質問にはそれ以上に、大切なことが含まれているのです。

授業中に質問を探す

授業中に質問するためには何が必要でしょうか。当たり前ですが、授業を聞いていないと質問はできません。つまり「質問をする」ということは「授業を集中して聞く」ということなのです。

授業は「質問をするぞ!」と思って聞くようにしてみましょう。そうすると授業により関心をもって聞くことができます。その結果今までよりも深く理解できるようになり、結果的に成績が上がっていくのです。

授業中に1つでもよいので質問を考えてみるようにしてください。もしかしたら「はい! と手を挙げるのは恥ずかしくてちょっと無理……」と思う子もいるかもしれません。そんな時は、心の中で手を挙げてみましょう。そして授業が終わったあとに先生や友達に質問したり、家に帰って家族に聞いたりして解決すればよいのです。

板書は覚えてから書く

次は板書、ノートの取り方です。黒板に先生が書いて、それをノートに写す。そこにひと工夫が加わるだけで、記憶の定着は大きく変わります。

授業中に覚えてしまう

「授業を聞いているとき、きちんとノートを取っていますか?」こう尋ねると、「はい!」という子は多いでしょう。でも黒板に書いてあることをきれいに写そうとばかりして、肝心の中身が頭に入ってこない、なんてこともあるのではないでしょうか。

授業で習ったことは、できる限り授業中に覚えてしまいましょう。

3回読んで、覚えてから書く

「授業中に覚えるって、そんなことできるの?」という声が聞こえてきそうですね。はい、できます。ご紹介するのは「3回読んでから、覚えて書く」という方法です。

短い言葉や文であれば、3回読めばだいたい頭に入ってくるものです。黒板を見ながらただ書き写すのではなく、3回読んで、覚えて、何も見ずに書く。そうすればノートを取ることがそのまま「復習」になります。

このワザは中学受験だけではなく、大学受験、そしてその後もずっと役に立ちます。ぜひとも早くから慣れておきたいものです。

小さな工夫の積み重ねが、大きな成果に繋がる

普段受けている授業に「自分なりのひと工夫」を追加するだけで、成績が伸びそうと感じられたでしょうか。キーワードは「主体的に」です。自分なりの工夫で日々の授業をどんどん有効なものにしていきましょう。


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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

代表の清水章弘が設立。「勉強のやり方を教える塾 プラスティー」を東京・飯田橋と京都・烏丸御池で運営している。勉強内容だけではなく、勉強のやり方を体系的にまとめた「学習コーチ指導」を展開。小学生から高校生・浪人生まで、学校についていけない生徒から最難関校を受験する生徒まで、生徒1人ひとりの力を伸ばす指導は父兄からも大きな信頼を集めている。

代表は青森県三戸町教育委員会学習アドバイザーを務める。代表著書に『中学生からの勉強のやり方』(ディスカバー・トゥエンティワン)、『東大生が知っている!努力を結果に結びつける17のルール』(幻冬舎)、『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』(PHP研究所)など多数。著書は海外でも翻訳されている。

プラスティー教育研究所:http://plus-t.jp/