連載 学力を伸ばす勉強のしかた

[宿題のやり方]宿題はすぐにやる ―― 学力を伸ばす勉強のしかた

専門家・プロ

毎日出る宿題。宿題が出るたびに嫌な気持ちになる子は少なくないでしょう。でもそれは正しいやり方を知らないから。宿題の正しいやり方を身につければ、成績も上がって気分もよくなり、一石二鳥なのです。

宿題はいつまでにやる!?

授業をするために教室に入ると、直前に慌てて宿題をしている生徒を見ることがあります。宿題はいつまでに終わらせるのがよいのでしょうか。

宿題はギリギリにやるもの?

「来週までの宿題は、ドリルの○ページから△ページまでです」

先生から宿題をもらって「うれしい!」と思う人は少ないと思います。どちらかといえば「嫌だ」と感じる人が多いのではないでしょうか。その結果、宿題にとりかかるまでに時間がかかって、提出日のギリギリまで残してしまいます。そうなると、宿題に追われている気持ちになり、「めんどうくさいな……」という気持ちになります。

早く終わらせると、頭がよくなる!?

そもそも宿題は授業内容を定着させるためにするものです。授業の内容を、自分でやってみる(アウトプット)することで、「わかる」を「できる」にするのです。

ご存じの通り、人間は時間が経つとどんどん忘れていきます。授業から1週間経ってから宿題に取り組もうとしても、授業内容をほとんど忘れてしまっていた、ということになりかねません。

授業のあとは、なるべく早く宿題を終わらせることで、忘れないうちに、授業内容を理解できるようになります。

宿題を終わらせる「仕組み」をつくる

わかっているけど、気づくとつい後回しにしちゃって……ということがないように、すぐに宿題にとりかかる「仕組み」づくりを進めましょう。

帰宅をしたら、宿題をする

学校や塾が終わり、「今日も疲れたな~」と帰宅。宿題をやらないといけないけど、ちょっとひと休憩。そうしているうちに、気づいたらもう寝る時間、という経験ないでしょうか。

人間は「オン」と「オフ」の切り替えが難しいもの。「オン」の状態で家に帰ってきたら、そのまま宿題に取りかかってしまうのが効率的です。

帰宅するとどうしても気が抜けてしまう子は家族に宣言するなどして、帰宅後に宿題を終わらせてしまう仕組みをつくりましょう。家族もこのすぐ終わらせる仕組みに協力するとよいです。

帰宅する前に、宿題をする

帰宅する前に、宿題に手をつける方法も有効です。たとえば塾の授業後
に、10分間だけ残って宿題を始めるのです。「10分じゃ宿題は終わらないよー」という声が聞こえてきそうです。でも、それでいいのです。

キーワードは「すぐに、少しでも」。

すぐに始めてみると、「いやだ」という気持ちも軽減されますし、「あとこのくらい時間がかかりそうだなぁ」という予想も立てられます。時間が足りなくなって宿題が終わらない、ということも防げるのです。

授業の直前に、宿題を見直す

宿題を早く終わらせることができたら、今度は提出前に見直す習慣をつけてみましょう。特に塾では次の授業のときに小テストがあることが多いと思います。直前に見直すことで、さらに記憶が強化され、結果的に小テストでも高得点をとることができるのです。

先んずれば人を制す! 宿題はとにかく早く終わらせよう

ギリシアのことわざで「はじまりは全ての半分」というものがあります。何事もはじめるときが一番大変で、はじめてしまえばもう半分は終わったようなものだ、という言葉です。日本では「先んずれば人を制す」といいますね。億劫なことこそ、早くはじめられるとその効果は絶大です。ぜひ、取り組んでみてください。


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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

代表の清水章弘が設立。「勉強のやり方を教える塾 プラスティー」を東京・飯田橋と京都・烏丸御池で運営している。勉強内容だけではなく、勉強のやり方を体系的にまとめた「学習コーチ指導」を展開。小学生から高校生・浪人生まで、学校についていけない生徒から最難関校を受験する生徒まで、生徒1人ひとりの力を伸ばす指導は父兄からも大きな信頼を集めている。

代表は青森県三戸町教育委員会学習アドバイザーを務める。代表著書に『中学生からの勉強のやり方』(ディスカバー・トゥエンティワン)、『東大生が知っている!努力を結果に結びつける17のルール』(幻冬舎)、『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』(PHP研究所)など多数。著書は海外でも翻訳されている。

プラスティー教育研究所:http://plus-t.jp/