[復習のしかた]ケアレスミスをなくす ―― 学力を伸ばす勉強のしかた
テストが返ってきて、「あ! しまった!」と思うことがあるでしょう。たとえば、算数。考え方はあっているけれど、単位や、求めるものを間違えてしまったとき。こんなとき、「もう一度解いたらできたのに!」と悔しくなりますよね。
こういったミスを「ケアレスミス」または「うっかりミス」と呼びます。この「うっかり」を、「ま、いっか!」と放っておくと、毎回続いてしまいます。せっかく解けるのに、もったいないですよね。
Contents
「ミス」ってなんだろう
間違えた問題を、「ミス」で済ませてしまっていては、進歩はありません。対策すれば、ミスは必ず減らせます。
心構えを変える
「『ミスは仕方のないもの』ではない!」
こういうと少し厳しく感じるかもしれませんね。
「人間だからミスは仕方ないでしょ……」
という声も聞こえてきそうです。
ひとつ例を挙げてみましょう。スポーツ選手が「ミス」を言い訳にしたらどう感じるでしょう? サッカー選手が大切な試合の決定的場面でシュートを外してしまったときに、「あれはケアレスミスで、普段の練習ではできるんですけどね~」といったらどう感じますか? 「本番でできないと意味ないじゃん……」、って思いますよね。
「できる確率」を上げる
勉強でも同じです。一度解答を読んで「できる」感覚になっただけでは、正解率はあまり高くないでしょう。
自分で解きなおしてみる。1週間後に復習する。試験前に復習をする。このように勉強を重ねて「できる確率」を高めていく必要があります。
ミスしたときに「ケアレスミス」「うっかりミス」で終わらせるのではなく、「どうやったらもっと正解できる確率を上げられるか」を考える習慣をつけましょう。
ケアレスミスを減らすために
「ミス」は分析する習慣がつくと、どんどん減っていきます。ここでは、ミスを減らすための具体的な対策を3つ紹介します。
時間制限を設ける
時間制限はプレッシャーになりますよね。プレッシャーがかかると、ミスは増えるものです。「え!? ミスが増えるのは困ります!」と聞こえてきそうですが、時間制限には、ちゃんとメリットがあります。
プレッシャーでミスをしたとしましょう。でも、ミスした箇所を見なおしで発見して、分析できれば、自分がうっかりしやすいところに対策ができますよね。当然テストにも時間制限がありますから、本番に向けた対策にもなるのです。
また、「できる確率」を上げるためにも、時間制限を設けることはとても有効です。たとえば九九の計算を考えてみてください。ミスなく、早く計算できますよね。早くできるようになると、自然とミスも減ってくる。勉強にはこういった面があります。
普段の勉強から時間制限を設定して、自分にプレッシャーをかけることは、ミスを減らすことにつながります。もし、時間を意識せずに勉強しているなら、タイマーを活用するなどして、普段から時間制限を意識してみてください。
解説・解答を丁寧に読む習慣をつける
ケアレスミスに限らず、ミスの原因でとくに多いのが「非効率的な解き方をした」ことです。
普段の問題集で答えだけを見るクセはついていませんか? 解法をちゃんと確認することで、効率的な解法に気づけることがあります。面倒ですが、答えだけでなく、答えにたどり着くまでの途中経過を読むことを習慣にしたいものです。この習慣化は、ケアレスミスを減らすことにもつながります。
テストが始まったときに、ミスしやすいところを書きだす
普段はできているのに、テストになると、どうしてもミスをくり返してしまう、ということもあります。たとえば、算数で「単位を書き忘れてしまう……」などです。
こういう人におすすめしたいのが、テストが始まったらすぐに問題用紙に「単位 忘れない!」と書いてから解き始める方法です。こうすることで試験中のミスを減らせますし、いつの間にか単位をちゃんと書く習慣がついていきます。ぜひ実行してみてください。
成績の良い人は、ミスの少ない人
「今回のミスはうっかりだから仕方ない」。そういいたくなる気持ちをぐっとこらえてみましょう。ミスの分析と対策をする習慣がつくと、学力は大きく伸びます。今日から「ケアレスミス」を禁句にして、ミスを減らす取り組みを頑張っていきましょう。
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※記事の内容は執筆時点のものです
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