【小5理科/化学】モノの溶け方と溶解度|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは。
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。
今回のテーマは「モノの溶け方」。
ココアをお湯に溶かすときを考えてみると、お湯には溶けるものの、冷たい水には溶けにくいですよね。ココアの粉を入れすぎると“溶け残り”も出てしまいます。
こうしたことは知っている子も多いかと思いますが、なぜそうなるのか? については詳しく知らない子も多いかもしれません。
そこで、こうした現象の背景にある「物質が溶ける限界値」と「温度の関係」について解説します。
溶ける限界量と、温度
物質が溶ける量は「温度」によって変わる場合があります。
冷たい水にココアを入れるとなかなか溶けないことがある一方で、温かいミルクに入れるとすぐに溶けて、美味しいホットココアができあがりますよね。
これは、液体が温かくなると、そのなかの「小さな粒子」たちが元気になるから。つまり、より多くのココアを“お友達”として受け入れることができるようになるのです。
例題1
例題1
20°Cのミルク(ちょっと冷たいミルク)と、60°Cのミルク(温かいミルク)。ココアがより多く溶けるのはどっち?
60°Cのミルクは温かいので、ミルクのなかの「小さな粒子」たちが元気な状態です。
つまり温かいミルクのほうがココアをたくさん受け入れることができるので、20°Cのミルクよりも、60°Cのミルクのほうがより多く溶けます。
答え:60°Cのミルク
溶解度とは?
溶解度とは、あるモノが水に溶ける「限界量」のことです。
たとえば水に砂糖を入れて混ぜると、砂糖は溶けてなくなりますよね。でもたくさんの砂糖を入れすぎると、全部は溶けずに底に残ってしまいます。
このとき、水に溶ける砂糖の最大の量を「溶解度」といいます。
例題2
例題2
100gの水には、最大で35.8gの塩が溶けます。では200gの水には、何gまで塩が溶けるでしょうか?
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