【小5国語/物語文】ふたつのコツを押さえよう|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。
これまで5年生向けの内容では、「文章を理解するためのポイント」や「問題の解法」などについてお伝えしてきました。
そこで今回は趣向を変えて、文章読解のうちの「物語文」にしぼり、解き方のコツをふたつ紹介します。
Contents
コツ[1]変化に注目する
1つめのポイントは、「変化」に注目することです。
次の文を見てください。
コンクールの当日。ぼくは足の震えが止まらなかった。こんな大舞台、生まれて初めてだ。自分の演奏を誰かに聞いてもらうことだけでも緊張するのに、それを先生たちに評価されて、順位をつけられてしまう。
ぼくの順番よ、こないでくれ……。
しかし、その願いは叶わず、ぼくの前の人の演奏が終わってしまった。拍手をたくさんもらっているみたいだ。どうせ、ぼくなんて……。
そんなことを知ってか知らずか、親友のリッキーが声をかけてきた。
「体がかたくなってるぞ。ふたばなら大丈夫だよ。落ち着いていつも通り吹いてきたら、きっと1番になれるさ」
「そうかなぁ……」
「いいかい、手のひらを出してごらん。そこに『人』って書いて飲み込むんだ。お母さんから教わったんだけど、意外とイケるぜ」
ぼくは、言われたままにやってみた。すると不思議なことに、気持ちが軽くなってきたようだ。大丈夫かもしれない。
「行ってくるよ」
そう告げて、ステージの中央に立つ。フルートの音色が心地いい。自然の中で動物たちと一緒に唄っている気分になってきた。とても楽しい。
現実に戻ると、今まで聞いたことがないくらいの拍手に迎えられた。これなら金賞を取れるかもしれない。そう思うと目の奥が熱くなってきた。みんなにはバレちゃいけないと思って、すぐにおじきをして袖に戻った。
(筆者作成)
この文章で見つけるべき変化は、
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