学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/生物】食べ物をエネルギーに変える“驚異のプロセス”|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2024年1月10日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは。
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。

 

身近すぎるので気付きにくいですが、実は「食事」の背後にある生物学的プロセスは、複雑で不思議なもの。

消化酵素から十二指腸、肝臓、胆のうまで、体の内部で起こる「消化プロセス」を理解することは、私たちがどのようにして生命を維持しているか? を理解するカギとなります。

 

そこで今回は、消化酵素や、消化において重要な役割を担う器官に焦点を当てつつ、私たちが日常的に“体験”している「消化プロセス」の奥深さを一緒に見ていきましょう。

消化酵素のまとめ

まずは、消化をするために活躍している「消化酵素」を確認していきましょう。

代表的な消化酵素は、次の3つです。

アミラーゼ
炭水化物を分解し、エネルギー源として利用可能な糖分に変える

ペプシン
たんぱく質を消化し、食物のたんぱく質から必要な成分を取り出す

トリプシン
たんぱく質の消化に関わり、小腸での栄養素の吸収を助ける

 

私たちの体を食べ物が通過するとき、消化酵素と消化器官はいっしょになって、栄養素を吸収しやすい形に変えます

このプロセスは、私たちがエネルギーを得て、成長し、健康を維持するために不可欠なもの。消化酵素と消化器官を目にする機会はありませんが、私たちの生活において非常に重要な役割を果たしているのです。

 

消化酵素について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

【小6理科/生物】ヒトはどうして食べ物を食べるの? ―― 消化と吸収のプロセスも理解しよう

 

消化酵素はないけれど重要な器官

消化酵素は出さないものの、体内で重要な役割を果たしている3つの器官を見ていきましょう。

  • 十二指腸
  • 肝臓
  • 胆のう

 

十二指腸・肝臓・胆のうは、食べたものをエネルギーと栄養素に変えるためにとても大切な役割を担っています。

これらの器官がしっかりと働くことで、私たちは健康を保つことができているのです。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。