【小5/工業地域】4つの工業地域のポイントを確認しよう|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、吉崎です。
今回のテーマは「工業地域」。
工業地帯との違いや、代表的な4つの工業地域について解説します。
工業地帯と工業地域の違い
工業地帯と工業地域の違いは、次のとおりです。
工業地帯
戦前から高度経済成長期にかけて発達した
工業地域
高度経済成長期以降に発達した
戦前から高度経済成長期にかけて発達してきた工業が「四大工業地帯」と呼ばれるようになったため、慣習的に、それ以降に成立したものを「工業地域」として区別した、という経緯があるようです。
四大工業地帯とは、次の4つですね。
四大工業地帯
- 京浜工業地帯
- 中京工業地帯
- 阪神工業地帯
- 北九州工業地帯
ちなみに、北九州工業地帯の生産額が伸び悩んでいることから、「北九州をのぞいて、京浜・中京・阪神のみの三大工業地帯」と表現されることも少なくありません。
とはいえ近年、九州地方は「IC」の生産に力を入れており、たとえば台湾に本社を置く世界最大手の半導体メーカー・TSMCの工場が熊本に完成するなど、“シリコンアイランド”としての復権が期待されています。
4つの工業地域
ここでは、4つの工業地域について確認します。
お子さんと一緒に、知っている工業地域を探してみてくださいね。
- 京葉工業地域
- 関東内陸工業地域
- 東海工業地域
- 瀬戸内工業地域
京葉工業地域
京葉工業地域は、「東京の東部から千葉まで」をカバーしている工業地域です。
戦後、京葉工業地域のとなりにある京浜工業地帯の工場が発展したことで、工業に必要な土地が不足します。発展を続けるには工場をさらに建設して生産する必要があるため、千葉県に工場を移転したのです。
新しい工場を建設したこともあり、京葉工業地域は“新しい工業”に力を入れました。
その新しい工業とは「化学工業」です。
化学工業は石油などを使った工業のことで、そのほとんどが「石油化学工業」といわれています。
1960年代のエネルギー革命によって「石油」が燃料の中心となったため、石油を使った工業を始めやすい時期でもあったんですね。
こうした経緯もあり、例年、京葉工業地域は化学工業の生産額が全国1位となっています。大切な知識なので、お子さんと確認してみてください。
特に千葉県市原市は石油化学工業がさかんで、石油化学コンビナートが形成されています。
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