学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/生物】植物分野の総まとめ[3]根・茎・葉のつくりとはたらき|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2024年7月10日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは!
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。

植物分野の総まとめ」3回目の今回は、植物の基本的な構造と、その機能について、特に「根・茎・葉」に焦点をあててお話しします。

根・茎・葉は植物が生きるために、そして成長するために、とても重要な器官です。

そして、それぞれ特定の役割を果たしています。

>> 第1回目(植物の分類)はこちら
>> 第2回目(植物の芽生えと成長)はこちら

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根のつくりとはたらき

根には、植物の土台を支え、水分や栄養を吸収する重要な役割があります。

■根の形

双子葉類(アブラナ・タンポポなど)
主根と側根に分かれている

単子葉類(イネ・トウモロコシなど)
“ひげ根”が特徴。細かく分かれた根が土の中に広がっている

■根の役割

地上部の支え
根は植物を支え、倒れないようにしている

水と養分の吸収
土壌から水や肥料を吸収することで、植物は成長に必要な栄養素を得ることができる

 

茎のつくりとはたらき

次に、茎の役割について見てみましょう。

■茎の構造
茎には「道管」と「師管」という組織があり、植物の体内で水分や養分を運ぶ“パイプ”のような役割を果たしている(道管と師管を合わせたものが「維管束」と呼ばれることも覚えておこう!)

■茎の内部構造

双子葉類
茎の断面を見ると、道管と師管が形成層に沿って輪状に配置されている

単子葉類
形成層がなく、道管と師管が茎の内部に散在している(特定のパターンに沿って配置されていない)

■茎の役割

水分と栄養の運搬
茎は、根から吸収した水分や養分を、葉や花、果実などに運んでいる

植物の支え
茎は植物を支え、葉や花を適切な位置に保っている。これにより、光合成や繁殖が効果的におこなわれる

 

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。